起業・創業を身近に感じることができる場としてスタートした「長野スタートアップカフェ」。自身の生き方や働き方の選択肢の1つとして、起業・創業を考える機会を提供していきます!2021年7月開催の今回は、『起業のHow?』と題し、起業者、起業を考えている方など総勢19名で、起業にまつわるディープなディスカッションを行いました。
場所は起業家達をバックアップしてきた、長野市初のコワーキングスペース(2014年開設)CREEKS COWORKING NAGANOです。
イベントの様子を全3回でお伝えしています。part1をご覧になられていない方はこちら。
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第二部ではCREEKSに集まった人たちでAグループとBグループに分かれ、皆さんの現状抱えている課題について話し合いました。
今回は、Bグループでの様子をレポートしていきます!
「仲間」と一言で言ってもどのような人が仲間といえる存在なのかは人それぞれです。Bグループでは、起業家さんが一度は悩む「仲間づくり」や「雇用」についてたっぷり話し合いをしました。
仲間とは?
「仲間づくり」に課題を感じています。人を雇うという話ですが、自分のお願いしたことをやってくれるレベルでいいのか、それとも自分が指示しないでもやってくれるレベルを雇うべきなのか、採用基準はどうすればいいのかについて悩んでいます。私の理想の仲間は、ワンピースみたいなイメージです。
―ビジョンを一緒に考えてくれる人が仲間という感じですかね。他の方は仲間についてどんな考えを持っていますか?
仲間も変わっていく 飯田沙央里
私は、こんな変化の激しい世の中なので、人の考え方も変わっていくと考えています。そこで仲間であることは変わらなくても別れたり、くっついたりする前提で考えようにしています。今のスタッフさんは大好きだし、とても信頼していますが、今後考えが変わったり、別れることがあったりしても仕方がないと思います。私には、私の指示をやってくれるスタッフさんはいるけれど、受け入れずにものを考えてくれるようなポジションの人はいないです。できれば同じぐらいのレベルで、一緒にものを考えて、ビジョンを共有し合うのがいいのかもしれませんが、見つかったと思っても1年くらいでいなくなってしまう場合もあります。その変化を受け入れながら仲間意識を持ちながらできるだけ長く続けるのは、難しいと思います。
―難しいですよね。仲間がいるだけでもそれが原動力になるということもありますよね。
人を雇うという経験がない Setsugenn中井真樹
ここまで人を雇わずに運営をしてこれましたが、自分で手を動かしている状態では、これ以上生まれる利益に限度があるなと感じるようになりました。これ以上の利益を得るには「人を雇う」必要が出てくると思っています。しかし、まだ「人を雇う」ことをしたことがないので、そこが課題だと感じています。売り上げを増やすために雇用を増やしたいと思っています。製作の仕事なので、つくれればつくれるほど利益が上がります。つまり、人を雇えば利益が上がることは確定していると言えます。
ー「雇うかか雇わないか」ではなく、「どんな人を雇うか」が問題である気がしますね。
実際人を雇っている方はどのように考えますか?
他にもスピード感のあるスタートアップ経営者からはこんなお話もありました。
人を雇う視点
私は、雇用した時点でやめることを前提に次の計画を立てます。面接の時や雇用前のインターンシップの時はその人のいい面しか見えないし、向こうも悪い面は見せないです。感覚的部分ではありますが、このタイミングでやめるかもしれないというのを察知して、もし穴が開いても現場で回せるような計画を事前に考えられる仕組みをつくっています。極論ですが、一緒に働いてみないとわからないです。雇用するコストはかかりますが、とても信頼を置いてから裏切られる時の反動が大変なので、経営者としてはこのような視点で雇っています。
立場によって雇用、仲間づくりに対する考え方も変わってくると感じました。みなさんがそれぞれにあった仲間づくりの仕方を模索していることが感じられました。
Bグループでは、「仲間づくり」「雇用」というテーマで話し合いました。同じ悩みを抱えている、その悩みを経験してきたからこそ話し合える内容でした。
「仲間づくり」といっても一緒に人生を共にする仲間であったり、仕事を進めていくための社員といった立場での仲間であったりと様々な仲間の在り方があることに気づきました。それぞれの人にとっての仲間づくりのやり方は変わってきます。たくさんの人からどのように仲間をつくっていたのかを聞くことで、学びになると感じました。