起業・創業を身近に感じることができる場としてスタートした「長野スタートアップカフェ」。自身の生き方や働き方の選択肢の1つとして、起業・創業を考える機会を提供していきます!2022年1月開催の今回は、『起業のすすめ』と題し、起業にまつわるディープなディスカッションや支援セッションを行いました。
場所は起業家達をバックアップしてきた、長野市初のコワーキングスペース(2014年開設)CREEKS COWORKING NAGANOです。
企画・進行
古後理栄 株式会社CREEKS(代表取締役)
工学修士 MBA
2014年に長野市初のコワーキングスペース「CREEKS COWORKING NAGANO」を開設。
長野県信州アクセラレーションプログラム他、起業支援プログラムを多数運営。地元企業の新規事業立ち上げサポートなどに取り組んでいる。自身もこれまでに4法人・団体の立上げ運営に携わり、20以上の新規事業に取り組む。
池上隼人 株式会社CREEKS(事業アドバイザー)
2008年サムライインキュベートの創業メンバーとして参画。以来、新規事業責任者として事業売却、経理、人事業務などのバックオフィス業務を務める。2012年より同社執行役員COO。事業戦略と組織作りに従事。その後、データサイエンス会社の執行役員を経て、現在は複数のスタートアップでアドバイザーとして事業面や組織運営のサポートに取り組む。
イベント記事を書かせていただくのは、イベント企画、準備、当日はzoom運営を担当していました学生インターンの畔高咲良です。起業について全くわからない学生である私が、今回のイベントの裏事情からさらにイベントで面白かったお話などを書かせていただきます!
今回のイベントは『起業のすすめ』というテーマで開催しました!起業をする前の方向けに「起業って何だろう?」「どうすれば起業できるかな?」など気になる質問をCREEKS古後と池上が答えていきます。
私が印象に残った質問と答えを取り上げていきたいと思います!
Q. 起業をするきっかけにはどういった理由が多いのでしょうか?
池上)今まで支援してきた起業家の方では、「家族や友人に起業家がいる環境の中で、自分のキャリアプランの中で家族と一緒に自分の事業を行う」が一番多い。次に、自分でやりたいことができなかったり、会社の将来が不安といった少しネガティブな要素が影響している方が多い印象です。今日は起業手前の方が参加してもらっているので参考になるのでは。
古後)モデルになる起業家が身近にいることが重要かもしれませんね。
A. 起業するきっかけで一番多いのは、その人のご家族や友人など周りに起業家がいらっしゃる方から影響を受けて将来キャリアプランの中で起業をしようと考えている人です。次いで多いのは、勤め先の会社でやりたいことができなかったり、将来この会社で勤め続けるのが不安である方です。
Q. 起業のアイディアはどういったところから見つければいいですか?
A. アイディアの見つけ方ですね。すでにアイディアを見つけている人は、身近な出来事や課題があったときにメモを残しておくなどをしているようです。既に起業するための会社がある人がアイディアを考える時は、一番多いのは起業アイディアを100個リストアップして、その中で環境や状況で取り組みたいこと、取り組んだら事業が大きくなることを見つけてくるのが一つ。スムーズなのは、自分自身や家族の課題、会社の課題「不便だな」「どうして変わらないのかな」などのことから見つけてくることが多いです。うまくいきそうな事業が立ち上がらないようであれば、海外で立ち上がっているサービスを持ってきてそれを日本にカスタマイズしてやることをおすすめしていましたね。
ー100個リストアップするって大変ですよね(笑)
そうですよね(笑)アドバイスしますと、漫画やSF小説からアイディアを持ってきてもいいよと言っていました。漫画であればドラえもんの道具の話をよくしていました(笑)ドラえもんの道具って便利ですよね。あれをWebサービスで実現したらどうなるだろうねみたいなことを話していました。
ー全く新しいサービスやソリューションをつくりだすのは、難しいですよね。海外などから学ぶのは重要ですよね。
Q. 起業前にスキルを身に付けることをしておくべきですか?
A. そうですね。学生起業のデメリットでもありますよね。ビジネススキルが不足しがちというところが懸念だと思うのですが、その懸念を天秤にかけてそれでも学生で起業したほうがいいかということを分析するといいですよね。スキルが必要なことなのか、学生で起業したほうがいいことなのかですよね。学生だから情報が集まる事業領域なのかや時間を確保しやすいことはあると思うので、そういったことですよね。単純に学生なので働くことや動くこと等に対しての体力的な問題がクリアになっていると思うので、そういう分野で時間が確保しやすくて、体力が必要で、情報を集めることが必要であるマーケットだと学生で起業することが最大のメリットになるような事業領域であるかどうかにもよると思います。
―スキルは身に付けられるものだと思うんですね。何を大切にするか、起業前のスキルだけではなく経験もあると思いますし、スキル面であればそれを提供してくれる人もいると思うので、その辺もどっちがいいのかという判断も必要かもしれませんね。
そうですね。学生に関わらず起業前に必要なスキルを社会人になって身に付けておくべきかは、起業してからでもスキルは身に付けられると思うので、そこを天秤にかける必要がありますね。スキルを三年かけて身に付けるのか、起業して自分の事業として進めながら身に付けていくスキルのほうがより価値があると考えて身に付けておくのもいいですね。
<起業家さんのつぶやきコーナー>
※私がこっそり聞いていたお話です
今回の質問はあるあるですよね〜。いろいろありますますからね、、
どこに向かうかですよね。それによって違いますよね。
経営者は何を目指すか揺らぎ無いものを持っていないと、、(笑)
起業したらずっと悩みますし、不安ですよね。
先が見えない不安は常にありますよね。
不安と夢は同じくらい大きいですね。こういう世界になればいいのになと思ってサービスをつくっていくのにお金がかかって、社内でいうこと聞かない人が増えてくるし、、それじゃだめだと思ってもお金を回していかないといけないし、、
実現したい社会が起業しかないのか、そうじゃなくてもできるのかが大きな選択肢になると思います。
<感想>
今回お話を聞いて起業で重要だと思ったのは、「何をしたいのか」「自分の実現したい社会とは何なのか」といった軸の部分を自分の中で持っているかだと感じました。起業はリスクが大きいですが、自由ですし、成し遂げたい事ができる可能性があります。私も実現したい社会を創り上げる一つのアプローチとして起業について学べたように思います。
「起業に興味があるけどよくわからない」「起業についてもっと話を聞きたい!」といった方は是非CREEKSにお越しください!お待ちしております!