2022年03月16日
DAY2
2021年10月14日、長野をつなげる30人のDAY2が開催されました。この日の会場は、長野市の生涯学習センターです。
前回のDAY1はオンラインでの開催だったため、参加者がリアルな場で顔を合わせるのは、この日が初めてです。
今回は、希望者が取り組みたいテーマを発表し、興味や関心の近い人同士が集まり、一緒に活動するチームをつくります。
まずは、DAY1の感想を共有することからスタート。参加者の皆さんからはこんな声が出ました。
「長野で面白いことをやっている人がこんなにいるんだと知って刺激を受けました」
「いつもは仕事でやりとりをする人たちと、仕事ではない関係として知り合えたことが新鮮でした」
参加者の皆さんの感想からは、多様なバックグラウンドをもつ人たちが集まったことに対するワクワク感が伝わってきます。
場の空気をあたためるアイスブレイク
その後は、取り組みたいテーマのプレゼンテーションですが…。
「考えてはみたけれど、発表するか迷っています」という声もちらほら。発表を前に、緊張した面持ちの人もいます。
そこで、緊張をほぐすため「タイムマシン」というワークを行いました。隣の人と二人組になり、4年前の過去と4年後の未来の姿を交互に話します。
4年前からの変化や、4年後のありたい姿を、相手に語ります。お互いの話に耳を傾けるうちに、それぞれの新たな一面が見えてきました。 このワークをしたことで、場の空気がぐんと柔らかくなりました。
取り組みたいテーマを発表
皆さんの気持ちもほぐれたところで、いよいよプレゼンテーションの時間です。今回は30人の参加者のうち11人が、自分の取り組みたいテーマを発表しました。
「情報発信」「環境」「アート」「健康」「インクルーシブな社会」「防災」「観光」「若者」など、多彩な切り口から取り組みたいプロジェクトが発表されました。
オープンスペーステクノロジーを体感
長野市をさらに魅力的にするようなアイデアがたくさん発表されました。今度は、「オープンスペーステクノロジー」というファシリテーションの手法を使って、先ほどの発表を深く知る機会が作られました。このワークでは、参加者たちが会場を自由に歩き回って、発表者たちと意見を交わします。
テーマを発表した人も発表しなかった人も、発表されたアイデアに積極的に意見を出し合っています。「アート」と「環境」のように、一見すると違うテーマのようであっても、話すうちにお互いの共通点が見つかることもあったようです。
一つのテーマを深掘りして、アイデアをどんどん具体化していくグループもいました。
会場のあちこちで、参加者の皆さんの熱量が高まっていく様子が伝わってきます。
今、本音でやりたいことは?
多くの人と意見を交換して、たくさんの刺激を受けた参加者の皆さんたち。ここでいったん、今の時点で「自分が本音でやりたいこと」を紙に書き、発表してもらいました。
最初に発表したテーマが具体的になった人もいれば、他の人の話を聞いて考えが変わった人もいたようです。
直感にしたがってチームをつくる
次に、「マグネットテーブル」という手法を使って、いくつかのチームをつくります。
「マグネットテーブル」では、参加者は部屋の中を歩き回りながら、自主的にチームをつくります。
つなげる30人では、こんな人同士でチームを組むのがおすすめだそうです。
・似たことを書いている人
・一緒になると化学変化が起こせそうな人
・自分の書いたことを捨ててもいいと思える案を書いている人
・できるだけいつもあまり関わりがない人
その結果、参加者の皆さんは次のような5つのテーマに分かれました。
・「まち歩き」まちの潜在的な価値を発信する小冊子やアプリを作りたい。
・「トリエンナーレ」誰もが参加できる、環境に配慮したアートフェスティバルを開催したい。
・「市場」地元の活気があふれ、新しく商売をする人を応援するようなマーケットを開催したい。
・「若者・サードプレイス」若者を応援する場をつくりたい。
・「長野市のブランドコンセプト」長野市民のための統一コンセプトを立ち上げたい。
さっそく、それぞれチーム名を考えます。付箋を使って、思いついた名前をどんどん出してました。ここで、今回のDAY2は終了。チーム名は次回発表することになりました。
DAY2を終えて
DAY2を終えて、皆さんはどんなことを感じているのでしょうか?参加者のお二人に感想を聞いてみました。
塚田さん(ヒンメリ作家)
今回、テーマの発表をしようと思っていたので、緊張していました。でも、自分が大切にしているテーマを、他の人にも「いいね」と言ってもらえて嬉しかったです。チームをつくるときも、全体で30人という人数がちょうどよくて、多様性を受け入れてくれる感覚がありました。
金子さん(長野県地域振興局)
今回は、皆さんが最初に出したアイデアが、話すうちに具体化してきて、実現できそうな道筋が見えてきたなと感じました。トリエンナーレをテーマにしたチームは、いろいろな興味をもつメンバーが集まりつつ、人にも環境にも優しい社会をつくりたいという共通点から、繋がったのかなと思います。
次回はDAY3
次回は、チームでテーマをさらに深め、11月末に開催予定のオープンセッションの準備をします。それぞれのチームでどんな化学変化が起きていくのか、今後の展開が楽しみです。