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2021年10月19日

【イベントレポート】NAGANO STARTUP STUDY Vol.3 他では聞けない現役起業家のここだけの話 ゲスト:株式会社ココペリ 代表取締役執行役員社長CEO 近藤 繁 氏

■NAGANOスタートアップスタディとは?

社会の変化が激しい今、「起業」という選択肢を持って生きて欲しい。「起業」という手段を持って、社会課題の解決に力を注いで欲しい。そんな思いを学生や若手社会人に伝え、NAGANOから1人でも多くの起業家を生み出すことを目指して企画しています。現役で活躍しているベンチャー起業家をゲストに招き、KDDI株式会社 地方創生推進のトップが、「ここでしか聞けない話」を聞き出す、リアル対談会。ゲストの経験や活動に対する質問、自身が抱えている起業への悩み、不安などの相談等もリアルタイムで投げられるのは、オンラインならでは、です。

■NGANOスタートアップスタディ 第3回目のゲスト

株式会社ココペリ 代表取締役CEO 近藤 繁 氏

<プロフィール>
應義塾大学理工学部情報工学科を卒業後、2002年 株式会社みずほ銀行に入社し中小企業向け融資業務に従事。2007年に株式会社ココペリを設立、中小企業向けにバックオフィス業務のアウトソーシングを受けるITサポートサービスを提供開始。2015年6月に中⼩企業向け専⾨家相談プラットフォーム「SHARES」をリリースし、2016年6月にAIを活⽤した企業評価アルゴリズム「FAI」を開発。2018年4月に中小企業向け経営支援プラットフォーム『Big Advance』をリリース、全国の金融機関と提携し中小企業の支援を進める。2020年12月に東証マザーズ上場。日本で1番中小企業を応援する会社を目指す。

■対談者

KDDI株式会社 経営戦略本部 副本部長 理事 松野 茂樹
(兼 KDDIラーニング(株)代表取締役社長)

<プロフィール>
2003年以来、一貫してM&Aを担当。2010年に経営戦略本部企業戦略部長に就任し、ベンチャー企業への出資やM&Aも担当。大企業によるベンチャーとのオープンイノベーションの先駆けとなるKDDIのベンチャー投資ファンド「KDDI Open Innovation Fund(KOIF)」の立ち上げ企画の他、ソラコム、nanapi、LUXAなど数々のKDDIによるベンチャー企業のM&Aを実施。2019年からはKDDIの地方創生の全社統括も担当

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第3回目のゲスト、近藤さんとKDDI 松野による「他では聞けない現役起業家のここだけの話」をテーマにオンライン対談を行いました。
(対談フルバージョンの動画コンテンツは、Facebookグループ「信州起業家情報プラットフォーム」SKIPにご登録いただくことで視聴できます。)

―――まず初めに、近藤さんより(株)ココペリについてお話しいただきました。

■はじめに

自身も地方出身者という事もあって、今日は地方での起業や中小企業ベンチャーで働く事について、皆さんとの対話を通じて、身近に感じて欲しいと思います。

■今日の講演について

今日はこの4つについて話をさせてもらいます。

01)株)ココペリの概要   

●社名『ココペリ』への想い    

変わった響きの社名『ココペリ』は、アメリカインディアン ホピ族の精霊の名前で、豊穣の神様の1つで、 「ココペリが笛を吹くと家族や地域が繁栄する」ところから、当社も事業を通じて多くの方々を幸せにしたいとの想いでこの名前にしました。

●ココペリ社の事業について

2007年創業で従業員は現在約60名。ビジネスプラットフォーム事業という中小企業向け経営支援プラットフォーム『Big Advance』というWebサービスを自社で開発、運用と、AI(人工知能)を使って様々なモジュールを作っている会社です。
経営理念には『ミッション・ビジョン・バリュー』を定め、テクノロジーを使って中小企業にサービスを届け、その企業が未来に繋がっていくような事を我々はサービスを通じて実現したいと考えている会社です。

 ミッションは「企業価値の中に、未来を見つける。」
 ビジョンは「中小企業にテクノロジーを届けよう。」

そして、2020年12月に東証マザーズに上場。『Big Advance』が現在の主力サービスで、それを中小企業へお届けするのですが、ビジネスモデルの特徴は、サービスを直接企業に届けるのではなくて、金融機関と協業、パートナーシップを組んでサービスを届けるビジネスモデルが大きな特徴です。
このサービスで導入された企業では何ができるのかというと、ビジネスマッチングやHP製作、チャットツールでのビジネス相談などの多様なサービスを1プラットフォームで受ける事が出来ます。
現在全国(2021年6月末時点)で71の金融機関で導入頂き、長野県では長野銀行さん、諏訪信用金庫さんでも導入いただきました。
会員企業数は(2021年6月末時点で)約5.7万社。地域の中小企業、ベンチャー企業でこのサービスを使って頂き、経営課題を解決したり、事業の実現をしたりというような事が起きています。

02)My Life ~起業家になるまで~

●自己紹介

1978年生まれ 43歳 愛知県春日井市出身で、大学は慶応大学 理工学部情報工学科を卒業し、みずほ銀行へ就職し、中小企業向け融資業務を担当していました。
その後、ココペリの起業が2007年で28歳の時でした。

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20代 自分自身に『自ら経験していないことは絶対に否定しない。』をテーマとして掲げていました。
人から聞いた話とか、本で読んだ話も、自分が経験していない事を否定するのは絶対にしないという事でした。なので、とにかく何でも経験してみようということは結構積極的にやってたいたなぁと。
あんまり頭でっかちにならずに自分の感覚を信じるというか、いろんな事にチャレンジしたりとか、いろんな経験を積んだりという事は結構20代のテーマに掲げて、様々な経験ができました。
実際そんな中で振返ってみれば人生の転機は海外留学が非常に大きな人生のターニングポイントになりました。

●海外留学での体験

なぜ、そもそも海外留学したかったと言うと、18歳まで愛知県の高校へ通い卒業し、慶応へ入学。
理系だったので周りの友達は大学院に7割8割行って、そのまま大手電機産業メーカーへ就職するのが流れでした。
そして、就職活動は3年生のときから始まって周りは動き始めるけど、その時、20歳くらいの頃にふと海外に行ったことないなぁと思ったんですよね。実はよく考えればそのとき飛行機にも乗った事がなかったんですよ。このまま普通に就職していいのかなと考えました。
このあと研究室に入ると忙しい日々が始まるなと思った時にピーター・パンみたいになっちゃってですね。1回ちょっと何かいろいろ見たいなと思っちゃって。
結局、休学届を出して1年間休学して留学に行くという事になったんですけど、目的は特になくて、いろんなものを見たかったというのが正直なところでした。

そして、学校近くの本屋さんで留学関連の本を読んでサンディエゴを選んで直接手紙を書いて留学先の語学学校を決めて申し込んでみたいのを自分でやりました。
英語も話せなかったし、留学先でも話す人もいない、ケータイもない、パソコンも持っていない状況でした。でも、そこで1年間頑張って勉強して、地元の大学にも3ヶ月大学へ通ったんです。

これまでは良い大学入って、大きい企業入る事が成功という価値観だったんですけど、アメリカは移民の国なので、いろんなバックボーンを持った人が集まってるんですよね。
そうすると、大企業に勤めてる人もいれば、中小企業に勤めてる人もいれば、本当にパートでレジ打ってる人とか様々な人がいるんですけど、ただ皆なんかすごく楽しそうなんです。
何かをやってる事にやりがいを感じているようで、楽しんでやってるみたいな印象がすごくあって、レジのおばちゃんとすごい楽しそうなんですよね。それが結構衝撃的で、色々な生き方があるんだって本当にそう思ったんですね。

どんな生き方をしても楽しく生きていけるんだっていうのは、結構僕の中では衝撃で、その気持ちを持って大学の研究室に帰ってきたんだけど、その時には大学院へ行って、大手のメーカーに入るって事よりも、早く社会に出てみたいっていう気持ちが強くなっちゃってて、且つ、いつか自分で何かに挑戦したい、してみたい、起業したいって そんな気持ちになっていました。海外からそんな気持ちを持って帰ってきちゃったんですよ。

もちろん何を起業するか、何で起用するかっていうと何もアイデアはなかったので将来そう言う事が出来るためにはどうすればいいんだと考えてたんですけど、その時は情報工学科だったので、何かやっても経営はいろいろ難しそうだなとかあったので、とにかくいろんな経営者に会える職業に入ろうと考えました。

そして、みずほ銀行に就職しました。ただ、普通に就職をしてしまうと、システム部門とかに配属されてしまうので、みずほ銀行に内定をもらう前に、経営者に会いたいので、支店に配属して欲しいと事前に伝えたところ、了解してもらいました。
この留学が僕にとって非常に大きなターニングポイントで何を学んだかっていうと、一言でいうと、多様な価値観を知るというのは非常にいい経験でした。

●就職

2002年にみずほ銀行に入り、希望通り中小企業向けの融資担当でしたが、当時は金融不安で、絶対潰れないって言われた銀行が潰れるんじゃないかという時代でした。
これをきっかけにいろんな経営者に会えて、その仕事自体すごく楽しくやっていました。一方で時代背景として貸し渋りとか貸しはがしを結構やってる時期で、本当にきつい時代で、いろんな経営者の苦労とかも身に染みて感じていました。そして、4年弱銀行に努めました。
これで何を知ったかというと、時代背景もありましたが、中小企業の面白さを銀行員時代に学べたこと。それは、中小企業で働いてる経営者や社員の人たちも経済的には大企業よりは恵まれていなかったり、動かす経済量は小さかったりするんですけど、ただすごく魅力的な人が多いんですよね。
こんなもの作ったぜとか、こんなサービス考えているんだけどみたいな、そういう何か新しいものを生み出したりして、何かすごくキラキラしてるというか魅力的な人が多くて。

その時ふと思い出したんですね。アメリカ行った時もそういうなんか、別に経済的にどうとか、そっちのポジションがどうとか、何かやりたい事やってるっていう熱意とか、中小企業って面白いなという事を改めて感じる事が出来たっていうのが僕の銀行員時代の学びになります。

●転職


冒頭の自己紹介では、銀行退職後にココペリ設立ということなんですが、実は中小企業に転職をしているんです。
そこはITベンチャー企業で、通信制高校のeラーニングで学校高校の単位が取れるというような仕組みで、そこの基幹システムやオンラインで画面を通して学べるシステムを作っていた会社でした。
今あればすごい伸びてるかもしれませんけど、ただ残念ながら倒産してしまいました。当時は大変でしけど、結果としては僕としてはやはり色んな学びがあって、立場は社員だったので、いい経験をさせてもらったと思ってるんです。
その時の学びとしては、『お金を知る』と言う事ですね。

何で倒産したかっていうと、詳細は言えないですが、別に事業自体はすごくうまくいってたんですね。ただ、その時にはITバブルは終わってたんですけど、ITベンチャー企業にはまだまだお金が集まる時代で、何億ものお金がジャブジャブ入って来ていたんですよ。その結果、色々と無駄な投資が発生した感じですかね。
それがちょうど2007年、会社が無くなってしまったので、どうしようかなと思ったんですね。
いつか起業したいって思いもあり、すごい迷ったんですけど、これは機会かなと思ったんですが、給与の未払いとかももちろんあったし、お金もほぼ無くって、これはもうなんか逆に失うものないなと思って、これ今いいかなと思って会社を作る事になります。

●起業

こんな感じで「会社設立」って言うと夢ある感じではありますが、僕の当時の心境としては、もう何も無い所から始めるので、あんまりキラキラした感じで起業した訳でもないし、タイミングとして何かを入念に準備をして設立した訳でもないです。
会社が無くなってどうしようかっていう時が起業するタイミングって言うのは、ほぼ事故的なもんだなと思ってて、たまたまその時にそういう状況で設立したということが僕の起業の実態です。

これが最初のオフィス

これ(写真)渋谷なんですね。3階建ての奥の6畳1間で、1階はお米屋さんなんですよね。
本当にお金なければここでお米をもらおう思って、ここに決めたんですね。
この6畳一間でも、当時は家賃もきつくて、家賃がきついから会社やっている友達を呼んできて間借りしてもらって家賃分をもらったりとかしました。
そこまでが、なんか僕も本当に大した話で申し訳ない話になってますけど起業に至るまでのストーリーになります。

03)My Life ~起業してから~

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ここからは起業してからの話をしていきたいと思います。

●沿革

会社設立以来一貫して中小企業向けの成長支援サービスをやってきました。ミッションの、中小企業の成長支援していきたい、応援をしていきた言うところは変えずに、手段はいろいろ変えてきましたよっていうのがココペリの沿革になっています。


設立当初は財務コンサルから入って、2015年ぐらい「SHARES」って言うテクノロジーを使ったプラットフォームサービスを開始するんですけど、最初の1人の仲間には、知り合いに声かけて、社員として働いてもらっていました。
そして、会社の経営が進みだしてからハローワークで求人し、徐々に社員を増やしてったっていう感じになります。


2015年に一気にプラットフォームを作りにいくのですけど、このときぐらいに、初めていわゆるVCっていうベンチャーキャピタルファンド(SBIさん)から資金を入れて頂いたのですけど、そのときに初めて、ちゃんと会社として、取締役設置したり、規約を設置したりとか、いわゆるそのスタートアップ的な動きが始まりました。


その後AIを使ったアルゴリズム作るなどを経て、『Big Advance』を2018年に立ち上げ、マザーズ上場が2020年12月と こんな沿革になります。

●事業のスケール

昔は人・物・金と言われ、最近はそこに「情報」が入ってきて、これって確かに必要な要素なんですけど、事業をグンとスケールさせる、拡大させるっていう意味でいくと、ここに『タイミング』が大事かなと思っています。
多分10年前にこれやっても全然流行らなかったんだけど、今やると結構流行るって、タイミングって大事なんですよね。それがなんかこう合わさると事業って言うのはきっと拡大していくんじゃないかなっていうのが、実際に色々な経験、失敗をしてきて思う事です。
なので、タイミングを意識して色々やっているつもりです。

そして、会社をやっていく上で大事な事は何だろうと思うに、僕らがミッションって言い方しましたけど、基本はやっぱり軸をブラさないのが大切なんじゃないでしょうか。

これは手段ではなくて、ミッションですね。このために会社やってるんだとか、これを実現したいんだっていうこの軸をブラさなければ、それをどう実現するかは何でもいいと思っていて、なんかこう、業界の言い方をするとピボットとか言いますけど、その手段って言うのは、本当に僕は何でもいいと思ってるので、それをとにかく何かこうしたい課題を解決し続けるって言う事がすごい僕は大事なんじゃないかなと思っています。
やっぱり最後は強く思うことだと思いますし、何かやるときって言うのは、「それうまくいかないんじゃないか」とか「どうかと思うよ」など、私はお客さんからも否定され、いろんな事を言われるんです。
でも、やっぱり最後は諦めなかった人が勝つと思ってるので、そこは粘り強く強く思ってやる事っていうのが、いろんなブレイクスルーに僕は繋がっていると信じてやっています。

僕は多くの『企業の誇りが人を幸せにする』というふうに思っているので、1社でもそういう中小企業が誇りを持って仕事をすることによって、人が幸せになるとか、地方が元気になるとか、そこに繋がっていくんじゃないかなというふうに感じてたりします。

最後余談ですけど、このぐらい頑張りました(左下写真)ってぐらい・・・。

飲みすぎですね(笑)

最後に、何かいい言葉だなと思ったのが『過去は未来によって変えられる』っていう言葉です。これX_JAPANのYOSHIKIが言ってたんですけど、すごい深いなと思って。

例えば上場後にいろんな取材をお受けするんですね。その時にやっぱり自分を振り返らないといけないんですけれど、すごい苦しくて辛い過去も、日々頑張ってると今輝いて見えるんですよね。
でもその時に辛いまま終わってしまってると、自分の中の辛い過去なんですけど、それをずっと続けて何か乗り越えると、その過去があったから今があるんだと思えて、自分の中でも過去って変わるんですよね。

過去を変えられないとか、未来を変えられることはもちろんそうなんですけど、僕は何か+α 過去は未来によって自分の中で変えられると思うので、非常に好きな言葉なんです。

皆さんもいま辛いとか、悩んでいる事も、きっと乗り越えた未来には、その過去があったから、乗り越えて今があると思えるので、物事を捉えて、前向きにいろんなアクションに繋がるんじゃないかなと思って最後にこの言葉を伝えたかったです。

【QAセッション】

Q.いろいろな出来事をポジティブに考えられるのはなぜでしょうか。怒られたり、非難されたりと、くじけそうです。自分の軸にも不安を感じそうです。どうやって自分を信じられ信じられて来られたのでしょうか。

A.自分を別に信じているほどの強い思いもなくて。さっき言った「何を実現したらいいか」、そこの思いはぶらさないって事ですね。実現したいっていう思いに嘘はないわけですよ。やってる事に対してすごく自信があるわけではないですが、ただやりたいって思うという事には自信があるということでしょうか。

Q.中小企業の方々にサービスを知ってもらって、利用してもらうのって大変なんじゃないですか。

A.そこは本当にその僕らのビジネスモデルの強みにもなってるんですが、まさに僕も同じ課題を感じました。このサービスはWebサービスなんで、Webで頑張っても結局はWebを使ってる人にしか届かないですよね。でも、実際届けたいのは、むしろWebをうまく使ってる人ではない。Webでサービスを届けたくても届けられない事を僕は課題に感じたんですよ。地域の企業や、中小企業にサービスをどうやったら届けられるんだろうとかずっと考えてて、その時 誰が中小企業の人達と話をしているんだろうと考えたら、地域の金融機関の人だと思ったんですよ。ココペリは無名だったので、それよりも地域の金融機関の名前でサービスを届けた方がいいっていう風に思えて、現在も金融機関さんとお客さん信頼関係のもとに成り立っているのが『Big Advance』ですね。

Q.会社が知られていない当時はどうやって開拓されたんです。

A.最初はもう本当に泥臭く、電話営業したり、メールしたりですね。でも、やっぱり言われるのは金融機関で導入とかで検討が進んでいったとしても、自社の評価(帝国データバンクや東商リサーチ)はめちゃめちゃ低いですよ。銀行としてもココペリが倒産すると、リスクあるわけですよね。だから、本当に面と向かってお前の所が潰れたらどうするんだと言われるんですよ。倒産しないとは言えないし、客観的な納得感ある説明もできないので、最後はもう本当に想いですよね。「倒れるとしても前向きで倒れます」って突破しましたね。そして、自分たちよりも信頼度の高いところに導入いただくと、今度はその信頼度は使えるんですよね。いい意味で渡り歩いて登っていきました。初めは気合でしたね。

Q.企業向けにビジネスをしているBtoBの情報はなかなか入ってきづらいです。学生がBtoBのビジネスやサービスを考えるときに企業のニーズや雇用調査するためのおすすめの方法を教えていただきたいです。中小企業についてもアクセスしづらいですが、なにかアドバイスはありますか。

A.ニーズ調査って結構いろんな事でやると思うんですけど、一番やっちゃイケない方法は自分が考えたサービスやビジネスアイデアを友達に聞くっていう事ですね。友達だと結構盛り上がるんですよ。特にお酒とか飲んでると「すごいじゃん。絶対いけるよ。」って盛り上がんですけど、その人はユーザーじゃないんですよね。
考えているサービスのユーザーになる人に話を聞かなければならないと言う事が絶対条件ですね。
あとはBtoBのビジネスに学生は触れることがないですが、結構僕のところにはメールとかFacebookとか、大学生とか高校生から連絡くるんです。こういうことを考えていてちょっと興味があるんですけどお話を聞かせてもらえませんかって。
それに対して、実は僕ら経営者って話をしたいんですよ。機会がないだけで、話をしたいんです。正直ベースで相談してみると、反応してくれる経営者はいるんじゃないかなと思います。
僕はそれが、一番最短のような気がします。

Q.会社が急速に成長する局面はどのようにして作られるのでしょうか。2020年度年あたりからの急速な成長は、人員増加、前年までの仕込みとか、非連続的な成長がどう作られるのか知りたいです。勢いが会社として出てくるのは、どんなタイミングでしょうか。

A.確かにココペリの歴史の中ですごい急成長してるんですよね。大前提としてサービス、事業が、ちゃんと世の中のニーズに合致しているのがあります。
成長って伸ばしたくて伸ばせるわけではないんで、伸びるときって時代にあっていたりとか、タイミングとかあるので自分でコントロールできるものではないです。
外部的なすごくユーザーが増えたりとか、物が凄く売れたりとかが大前提としてあるんですが、それをどう会社としての成長に繋げていったかは、別問題です。
それは、変化に柔軟であることだと思っていて。伸びる変化に身を任せて、それにもう無理やり会社の組織を合わせていくっていう、そこは確かに苦しい成長痛は味わってるんですけど、そこに制限をしない、キャップをかけない感じだと思います。なので、大前提として会社に伸びる要素があるのと、それを止めない、変化を受け入れるっていうその二つが必要なんじゃないかなと思いますね。

Q.ココペリに就職される方ってたくさんいらっしゃると思うんですけど、どういう方がベンチャー企業とか中小企業で活躍できるのでしょうか。

A.自分の頭で考えて、動きたい人は向いてますね。別に声が大きい人が優先される訳ではないのですが、基本的にやりたいって言ったことをやってもらいたいと思うので、変に止めるとか、まだその権限がないとか、失敗するかもしれないからやらせないとか、中小企業には無いので、自分でチャレンジしたいと言える人はすごく向いてると思っています。これがしたい、こういうふうに働きたいという思いがある人は選択肢の一つとして大企業だけでなく、中小企業もあるとおもう。ココペリで一緒に働いている長野出身の方に聞いたら、ココペリはスピードが速いので体験できることが多い、密度の濃い仕事ができる、成長できるといっていました。 

Q.ココペリを運営していて納得できない事や大きな壁みたいなのにぶつかるってこと何かありましたか。

A.日々壁はあります。ただ、基本的にはやりたくないことはやらないので、やってることっていうのは納得した上でやってて、あとはそれがうまくいかないかだけなので、反省は多いんですけど、納得できないってことはないです。逆に悔しい事は乗り越える一つのエネルギーもなります。一晩ぐらい落ち込むんですけど、その後はそれをエネルギーにして行きますね。

Q.先ほどタイミングっていうお話をいただきましたけれど、どうやったら今がタイミングだと気づく事が出来るのでしょうか?あのときがタイミングだったと過ぎ去ってから気づく事ばかりです。

A.タイミングって三つ要素があると思っていて、一つは時代の流れ 外部環境のタイミングですね。実はいろんな流行は誰かが決めてるんじゃないか説があってですね。
流れって自然に出来てるわけじゃないのではないかと。例えばファッションとかでは誰かがこれを流行らせようとか仕掛けるんですよ。
金融機関で言えば、例えばフィンテックも、ちょっと前に日銀が分科会なんかを開いてて、オープンバンキングの法律も変わっているとか。実は外部の流れは誰かが知っているので、その情報を取りにいくこと。自然発生しているわけではないので、外部環境の流れを知るのが一つ。次に何かを仕掛けるときに、会社だったら人・物・金ですね。
人・物・金がちゃんと揃ってますかっていう、戦える準備ができているタイミングですね。自分が仕掛けるタイミングのときに、人・物・金が整っていてちゃんと戦えるタイミング(内部的タイミング)ですかっていうことですね。
あとは感覚的なタイミングで、今だ!と思うタイミングです。自分が流行に敏感なのか、鈍感なのか自分自身のタイミングと世間とのズレを認識する。自分自身のタイミングを知るっていう。その三つがあると思ってて、外部、内部、自分自身のタイミングが揃ったっていうのが最高のタイミングじゃないかなって僕は理解してます。

Q.生徒会のプロジェクトに全力で取り組んでいるのですが、プロジェクトが終わった後にもっと頑張れたかもしれないと思ってしまいます。そう思ってしまうという事は全力でやってるつもりでも実は全力でやりきれてないということなんでしょうか、アドバイスをいただけないでしょうか?

A.この人はめちゃめちゃすごいって思っていて。多分、全力でやってるんですよね きっと。全力でやってる中で課題を見つけているだけだと思うんです。多分全力でしてる中で成長出来ていて、振り返ったらもっと全力でできたかもって思ってるんだと。すごくこの言葉はポジティブだと感じています。自社でもココペリバリューにコミットmyselfっていうのがあって、とにかく人がどうとかじゃでなく、とにかく自分で全力出そうぜみたいな取り組みをやってます。何でかっていうと、全力出した方が成功しても失敗しても学ぶものが多いし成長できるんですね。
この方は全力でやっていて、やっているからこそ課題とか、次もっとこうしたらいいのにっていう事に多分気づいてるって事なんで、この方自身はすごく成長していて、多分次やったらもっと成長してでもまた同じ事を思うんですよ。するともっとゴールも高くなってるんすよね。

Q.近藤さんはタイミングとかを意識的に掴むようにしてますか。どのようにタイミングは掴んでますか。

A.事業がBtoBよりなんで経済産業省とか金融庁などの情報を集めるようにしてます。めちゃめちゃ優秀な人達がしっかりと集めたデータで分析をして資料を出してくるっていうのは実は宝の山だと思っていて、意識的に情報を取りにいってますね。

Q.会社を作る知識はどのように学んだのでしょうか。起業するときにあらかじめ知っておいた方がいいような知識ってありますか。

A.会社をつくることが目的ではないので、あんまり事前に知っておくことはないと思うんですけど、ただ1つだけ後戻りできないのは資本政策ですね。株式会社はなんぞやっていう本質的なところ、株式会社の意思決定者は誰なんだっていうところ、やっぱり株主が一番強いので、そこの原理原則だけは押さえておいた方がいいとは思いますね。それ以外は別に失敗してもリカバリできるかなと思うので。

Q.最後になりますが高校生や大学生にメッセージをお願いします。

A.コロナじゃなければ絶対に海外行ったらいいと思います。海外に行くと、もう本当にいろんな考え方変わったり、海外から見た日本っていうことを見る事によって、今いる日本が見えるのでコロナじゃなければ絶対に留学して、できれば少なくとも半年以上は行ってほしいかな。ただコロナでなかなかそれができないので、何でもいいけど、とにかく遊びでも、勉強でも、趣味でも全力でやって欲しい。その時には役に立たなくても、のちのち役に立っていくことってあるので。なんでも、全力でやってると面白いじゃないかなと思います。

以上 近藤さん ありがとうございました。