2022年03月16日
DAY6
2022年1月13日。雪の降りしきる中、長野市の生涯学習センターで長野をつなげる30人のDAY6が始まりました。
長野をつなげる30人の第1期は、いよいよ次回で一区切りを迎えます。今日は、1月から3月にかけて行うプロトタイプに向けて、企画をより具体化していきます。
ビジョンステートメントを紡ぐ
まずは、チームにわかれて、ビジョンステートメントを考えます。ビジョンステートメントとは、将来的に実現を目指している目標や夢を文章化したものです。「なぜこれをやろうとしているのか」「何をやろうとしているのか」を言葉にしていきます。
ビジョンステートメントを話し合ってすぐ決めるのではなく、どんな要素があるといいのかキーワードを抽出していきました。
組織を動かすには?
次に、事業スキームを検討します。長野をつなげる30人では、それぞれが所属する会社や団体の肩書きを背負って参加しています。個人の活動ではなく、組織として動くには、ボランティア活動ではなく事業として捉える必要があります。
「自分の組織には、こういうリソースがある」「このような関わり方なら、本業の範囲として関わることができる」「あの組織に、こう関わってほしい」といった視点をチームで出し合い、お互いの組織がどう連携して関わることができるかを模索していきます。
事業の先に想像する未来
その次に考えるのは、事業フェーズです。短期、中期、長期に分けて、「○年○月頃までに、こんなことが起きていたらいい」と思うことを、チームで出し合います。
ファシリテーターの加生さんからは、「チームの中で一つの答えを出そうとせず、一人ひとりの思いを受け止め合いながら考えてみてください」とアドバイスがありました。
個人、自分が所属する組織、一緒に活動しているチーム、それぞれの立場やそこから生まれる思いを行き来しながら、未来を想像していきます。
小さな一歩を踏み出してみる
そして、いよいよ、1月から3月にかけてチームごとに実践するプロトタイプ企画を考えます。メンバーがもつリソースを生かし、事業スキームを試すことができる企画のアイデアをチームで出し合います。
ここでは、ブレインストーミングという手法を使って、たくさんアイデアを出すことから始めます。ファシリテーターの加生さんからは、「お金をかけすぎないこと」「新型コロナを言い訳にしないこと」を意識してみるといいとアドバイスがありました。これらの要素は、企画を考えるときのブレーキになりがちです。一方、「大胆なアイデア、大歓迎」「判断は後回しでいいですよ」と、自由なアイデアが出やすいよう、参加者たちに声をかけていました。
たくさんのアイデアが出てきたところで、チームの中でドット投票を行います。ひとり3票を持ち、いいと思ったアイデアに投票することで、チーム内で関心が高いアイデアがわかります。
DAY7に向けて
次回のDAY7は、長野をつなげる30人の最終日。そこで、参加者の皆さんは、長野市に関わる様々な人たちの前で、プロトタイプの成果や今後のアクションプランを発表します。
今日はここまでのワークショップをもとに、現時点でそれぞれのチーム考えている「テーマ」「チームのビジョン」「連携スキーム」「事業フェーズ」「ファーストアクションの宣言」を全体に共有しました。
それぞれのチームには、ファシリテーターの兼松さん、事務局の荒井さんからフィードバックがありました。二人から「こんな観点でも工夫してみるといいのでは?」といった具体的なアドバイスなどを受け、企画をブラッシュアップしたチームは、これからプロトタイプ企画を実際に行ってみる予定です。
これから3月までに、参加者たちはどんな企画を実現し、そこからどのような未来を描くのでしょうか。参加者の皆さんが考え、対話してきたことが、いよいよ具体的な形になっていきます。