Innovation

イノベーション創出支援事業

2022年03月16日

DAY5

12月9日、長野市生涯学習センターで長野をつなげる30人のDAY5が始まりました。これまでの長野をつなげる30人では、参加者の皆さんが5チームにわかれ、11月後半にオープンセッションを開催しました。今日は、それぞれのオープンセッションの様子を振り返っていきます。

机の上に座っている人たち

中程度の精度で自動的に生成された説明

オープンセッションから見えてきたこと

まずは、オープンセッションを開催してみた感想を聞きました。オープンセッションでゲストと意見交換を行い、課題がクリアになったチームもいれば、新たな迷いが生まれたチームもありそうです。

<育てる市場部:人が集まるマーケット> 
「市場をやりたくても実行に移せていない理由が聞けて参考になった」
「短い準備期間だったが、チームで役割分担していい場をつくれたこと自体が学びになった」

<勇者ながひこ:若者への支援や若者のための場づくり>
「若者世代に話を聞いて、企画の対象とする高校生や大学生の中にも様々な人がいることがわかり、解像度が上がった」
「高校生が大人の世界に飛び込むには勇気がいるとわかった」

<円からQへ:長野市のブランディング>
「様々な立場の人に集まってもらい、アイデアを交換できた」
「長野市には自治区ごとにも独自のロゴがあることを知った」

<ろっかっけい:アートフェスティバル>
「アートとは何かについて対話ができた。『アートとは生きることだ』という言葉が最後に出てきて、アートの可能性を実感できた」
「哲学的な対話になってしまって、これから何をやるかについては行き詰まってしまった」

<トポフィリア:まち歩き>
「マップの製作がゴールではなく、継続するためにはどうすればいいかなど、違う角度からアイデアをもらえた」
「ゲストから話を聞いて、変化していく街をどう表現するかも考えたいと思った」

セクターを超えたまちづくりとは?

机の上に座っている人たち

低い精度で自動的に生成された説明

次にワールドカフェという手法を使い、様々な角度からオープンセッションでの学びを言語化していきます。違うチームの人同士がグループをつくり、人を少しずつ入れ替えながら次のようなテーマで話しました。

「行政視点、企業視点、市民・NPO視点での学びは何か?」
「オープンセッションから見えてきたプロジェクトの方向性や課題は?」
「今、モヤモヤしていることは?」
「プロジェクトを進めていく上でシェアできそうな自組織のリソースは何か?他の人にシェアしてもらいたいリソースは何か?」

デスクの上に座っている子供

低い精度で自動的に生成された説明

ワールドカフェで他のチームの人たちと話して、参加者の皆さんはどんなことを感じたのでしょうか? その気づきや学びを全体で共有しました。参加者からは、こんな声が出ました。

「チームの目標と個人のゴール設定が違うので、モヤモヤが生まれていることに気づいた」
「民間企業と行政のプロセスの違いや、視点のズレを認識することができた」
「他のチームとコラボレーションできそうなことを見つけられた」

今回のオープンセッションを通して、セクター同士の相互理解が進んだと同時に、セクターを超えたまちづくり事業の大変さを実感した方も多かったようです。

そして、他のチームのメンバーと話したことで共通する悩みがあることを知り、長野をつなげる30人全体としての一体感が生まれてきました。

プロトタイプに向けて

ここからは再びチームにわかれ、チームで小さく実践してみるプロトタイプの企画について考えていきます。ファシリテーターの加生さんが提示するテーマに沿って、チームでアイデアを出し合います。ここでは、「個人がどう思っているのかを共有すること。違いが浮き彫りになることが大切なので、合意形成して一つにまとめようとしなくていい」とアドバイスがありました。

テーブルを囲んでいる人達

自動的に生成された説明

そこで、「プロジェクトメンバーの夢」「まちの課題」「実現したい理想の状態」「理想の状態を阻む要因は?」「1〜3月に実施する企画で検証したいことは?」「検証したいことを確かめられる企画アイデアは?」というテーマについて、順に考えていきます。

床, 屋内, 人, 男 が含まれている画像

自動的に生成された説明

その後、チームの中から出たアイデアを全体でも共有しました。チームの発表に対して、ファシリテーターの加生さん、兼松さん、事務局の荒井さんからフィードバックをもらいました。

3人からは、チームの発表内容やそれぞれが抱えている悩みに応じて、「アートフェスティバルは何かを伝える手段。誰に何を伝えたいかが決まると企画がぐんと進むのでは?」「これまでに使ったファシリテーションの手法を取り入れてみては?」など、アドバイスもあり、参加者たちは熱心にメモを取っていました。

次回はプロトタイプに向けて、さらにチームの企画を具体化していきます。ここからどんな取り組みが生まれるのか、期待が膨らみます。