Innovation

イノベーション創出支援事業

2022年03月16日

DAY3

2021年10月21日、長野をつなげる30人のDAY3が始まりました。参加者たちは、会場の長野市芸術館に集まり、次回のオープンセッションに向けて準備します。
今回の長野をつなげる30人では、今年度中に長野市内で小さな社会実験(プロトタイプ)を行うことを目指しています。

次回のオープンセッションは、そのための大事なステップ。オープンセッションでは、グループごとにゲストを招き、自分たちの企画を発表します。そこでのゲストとの対話を通じて、企画をよりよくしていきます。

ファシリテーターの加生さんは、「オープンセッションに向けて、ワクワクするような問いを立て、そこでファシリテーションをしてみるという経験を通じて、その効果を肌で感じてほしい」と話します。

思わず答えたくなるパワフルな問いとは?

まずは、チームに分かれて、オープンセッションに招くゲストたちに投げかける問いを考えます。
ここで考えるのは、多様な背景をもつステークホルダーたちが「一緒に考えたい!」と思うような「パワフルな問い」です。参加した人たちの個性ある発言を引き出し、思わず心から語りたくなるような問いを考えます。
今回は、ブレインストーミングと言う手法を使って、それぞれが思いついた「問い」を出し合いました。

チームで模造紙を囲み、思いついた問いを次々と書き出します。ここでは、深く考えずにたくさんの問いを作ることを目標にします。
加生さんからも「誰かの小さな思いやアイデアが全ての起点。思いついたら、ためらわずに発言してみましょう」とアドバイスがありました。
模造紙が埋まってきたところで、「ドット投票」という方法を使って、ここまでにチームの中から出た「問い」を振り返ります。1人3票をもち、「ワクワクした問い」に投票します。すると、チームメンバーたちが最もワクワクした「問い」が見えてきました。

多様なゲストを繋げ合う場とは?

次に、オープンセッションに招待したいゲストを考えます。「ゲストには気軽に声をかけられる関係性の人を招きましょう」とアドバイスもありました。

メンバーのAさんにとって気軽に声をかけられるBさんは、チームの他のメンバーにとっては今まで出会ったことがない分野の人かもしれません。そんな多様なゲストを繋げる場になることを目指し、オープンセッションを企画していきます。

そして次に、オープンセッションでどんなことを大切にしたいのかを改めて考えます。つなげる30人のメンバー、自分が所属している組織、招待したゲスト、それぞれの立場に立って、オープンセッションがどんな場になってほしいかを改めて話し合いました。

これまでの議論を共有

ここで現時点までのチーム内での議論を全体で共有し、ファシリテーターの加生さんや兼松さんにフィードバックをもらいました。

チーム:トポフィリア
まち歩きやZINEの製作を通した街の魅力発信を考えているチームです。

<聞いてみたい問い>
・どんな情報を信じますか?何を見て、旅をしますか?
・最近新しい発見をしましたか?
・もったいないと思う長野の魅力はなんですか?

チーム:ろっかっけい
アートや環境に興味があるメンバーが集まり、アートフェスティバルを企画しているチームです。

<聞いてみたい問い>
・もったいない×アートでどんなことができそうですか?
・どんなときに絵を描きたくなりますか?

チーム:育てる市場部
街に人が集まり、新しい繋がりを生み出すようなマーケットの開催を目指しているチームです。

<聞いてみたい問い>
・今、買いたいものは? 今、行きたいマーケットは?
・あなたにとっての「サンデー」とは?
・休日に長野市ではなく、他の地域に行ってしまう理由とは?

チーム:円からQへ
長野市のブランディングやシティプロモーションについて考えているチームです。

<聞いてみたい問い>
・長野らしさを表すコンセプトとは何か?
・長野の未来につながるコンセプトとは何か?
・コンセプトを合意する方法は何であるか?
・コンセプトをシェアし、広げる方法は何であるか?

チーム:勇者ナガヒコ
若者の居場所づくりや若者の活躍を応援するような企画を考えているチームです。

<聞いてみたい問い>
・若者が遊びたくなる長野版RPGとは何か?

模擬オープンセッションに挑戦

今日のワークショップの時間もあと残りわずか。残りの時間を使って、1チームが模擬オープンセッションをやってみることになりました。
「トポフィリア」チームが立候補し、実際にこれまで考えてきた企画をプレゼンします。そして、今日考えた問いを参加者の皆さんに考えてみてもらいました。

実際に参加者に「問い」をぶつけてみたことで、チームの中で「問いの立て方をさらに考えたい」「もっとこんなことも聞きたい」と、具体的なイメージが湧いてきたようです。

ここでDAY3は終了。次回はいよいよゲストを招いたオープンセッション。他のチームも、これから当日に向けて、内容をさらにブラッシュアップしていきます。